東欧縦断の旅 〜 コロナ後最初の海外へ リトアニア・カウナス編② 2022.8

杉原記念館の執務机 海外旅行

カウナス駅

宿でパンを食べながら、午後の作戦を考える。

まずは宿から徒歩5分、カウナス駅へ行き、時刻表で明日のビルニュス行きをチェック。

1時間に、1、2本あるが、思った以上に人は少ない。

駅舎内に自動販売機はあるが、売店はないようだ。

 

ビュリニス行きの時刻表。1時間に1、2本。

最速で1時間15分、各駅停車だと1時間30分かかる。

杉原千畝記念館

駅を出ると雨になっていた。しかもだんだん強くなってくる。

地下道の入り口で、みんなで10分ほど雨宿りしていたが、やむ気配がなく、隣の市場に飛び込む。

唯一の雑貨店で、折りたたみ雨傘が12ユーロ、子供用折りたたみ雨傘が8ユーロ。

ほぼ使い捨てになるだろうし安くて結構。だけどさすがに子供用はねえ。

あれこれ悩んでいると、奥から使い捨ての雨合羽を出してくれた。4ユーロ。

100均で買えそうなのにしては高いが、安いが第一。これを買う。

 

さあ、雨の中を杉原記念館に向かおうか。

GoogleMapsで確認すると、車でぐるっと大回りして7分。徒歩だと12分。

徒歩で十分行けるほど近い。はずなのだが。。。。

 

GoogleMapsを拡大していくと、途中の部分が点線になる。

そこまで行ったらわかるのだが、その一帯は、崖になっている。点線は道でなく人専用の道、あるいは階段なのだ。

(下から「Strait way」へ)

地図から少しはずれたところに階段があったので、登ったが最後の最後で行き止まり。

う〜ん。

一旦、下の道まで戻り、車を探して、ドライバーに聞いてみると、記念館は確かに今行った方面だと教えてくれる。

ずっと20分ほどウロウロ。

 

ようやく気がついた。

普通の家の門の中を除いてみると階段になっていて、当たり前に行くことができるのだ。

家の門はその先の左側についていた。

こりゃわからん。まるでリアルRPG。

そこから5分ほど歩いて、ようやく到着。

普通の住宅街の中にあり、特に標識はないが、日本の国旗と門に日本語があるのですぐわかる。

玄関でびしょびしょになった合羽を脱ぎ、声を出すと若い女性の事務員さんが出てきた。

濡れネズミの姿を見てびっくりしていた。

入館料5ユーロを払って館内へ。

まずは、広い会議室のようなところで、10分間ほどのビデオを観る。

簡単に、杉原千畝という人とは。

第2次世界大戦中に、日本領事館領事代理としてリトアニアに赴任。当時ナチス・ドイツに迫害されていたユダヤ人がポーランドから逃れてシベリヤ経由でアメリカなどへ行くべく、ビザを必要としていた。しかし日本政府はナチスのてまえ、ビザの発給は認めてなかった。杉原は独断でユダヤ人にビザを発給し、召喚命令が出て離任する間際まで、列車でもビザを書き続け、多くの命を救った。『東洋のシンドラー』とも言われている。

ビデオでは、リトアニアを脱出したユダヤ人が、その後も各地で多くの外交官の助けもあり、シベリア経由でアメリカやイスラエルなど世界各地へ散らばっていったことなどが語られていた。

ビデオが終わった後は、誰も出て来ないので、自分で多くの資料を拝見。

どうやら、別の見学者が来ているようで、係の人は対応に追われていた。

1時間ほど滞在。

外の雨はやんだが、気温が低い。

濡れたせいもあり、寒くてたまらないのでジャンバーを買いに行く。

スーパーで晩ごはんを買い、風邪をひかないように、早めに宿で休む。

 

カウナスの朝

翌朝、ビリニュスへ行くためにカウナス駅へ。

ポストを探すが見当たらないので、切符売り場の人に投函をお願いする。

駅舎にも杉原千畝の銘板

さあ、次のビリニュスへ。

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