東欧縦断の旅 〜 コロナ後最初の海外へ ポーランド・ワルシャワ編② 2022.8

海外旅行

これからのスケジュール

翌朝、パンとハムと紅茶で朝食。

部屋でひとり作戦タイムのつづき。

今日は一日ワルシャワ市内観光。明日はバルト海に面したグダニスクで1泊、翌日にリトアニアへ向かおうかな、と考えていた。

ただ、グダニスクに1泊だけだったら、ほんとに行くだけになりそう。

というわけで、グダニスクをやめてワルシャワにもう1泊して、近郊の町に行くことにする。

 

歩き方、をつらつらと眺めていると、ちょうどいいところが。

カジミエシュ・ドルヌイ」 (いつまでたっても、覚えられない名前だ!)

ワルシャワからミニバスで2時間半〜3時間とある。日帰りにちょうどいい。

どういう町かは二の次。行ってみれば何かあるだろう。

宿は、ここを延泊することにした。

 

ワルシャワ蜂起博物館

朝のワルシャワ中心部。労働者のアパートのイメージはない。

 

まず訪れたのは、ワルシャワ蜂起博物館 (Muzeum Powstania Warsza)。

入り口は小さいが、中の建物は結構大きい。

入場料25ズオティ。

 

ワルシャワ蜂起とは、1944年8月、ナチスドイツ占領下にあったポーランドが、ソ連の呼びかけに応じ、ここワルシャワで一斉蜂起するが赤軍は動かずに、数万もの人々が殺され、街が徹底的に破壊され尽くした事件。

写真、ビデオ、遺品、地図をはじめとして、あらゆるツールでのすごい量の展示がされている

ポーランドの人々の、怒りや無念が観るものに対して、これでもか、と訴えかけてくる

 

 

基本的に、説明はポーランド語と英語で併記されている。

しかし、如何せん語学力が乏しいわたし。英語を読むにも時間がかかるし、すごく疲れる。

なので、ついつい飛ばしがちになる。

 

ただ、それでも何度も繰り返して訴えていたのが、「赤軍の裏切り」。ポーランドが決起したのにソ連が裏切ったこと。後日、いろいろ調べても、これは確かなようだ。

 

そんな中、ひとりの日本人の男性がいた。30代ぐらい。勝手に想像すると、大学の研究者が学会で来たついでに観光をしている。って感じ。そして、現地ガイドの女性がついて、日本語で説明してくれている。

いいなあ、と思いながら勝手についていくわけにもいかないのでスルー。

説明してくれたらもっともっと理解が深まるのに。うらやましい。

 

ワルシャワ西駅バスターミナル

次は、観光の前に、二点事前確認をしに現地へ。

リトアニア行きのバスと、カジミエシュ・ドルヌイ行きのバス。

トラム

 

まずは、リトアニア行き。ワルシャワ西駅となりのバスターミナルへ行く。

ワルシャワ西駅バスターミナル

乗り場毎に行き先が書いてあるが、どうも以前のもののようで修正されていなそう。とはいえ、停まってるバスの行き先はどれも国外の都市なので、便が確定されればわかることだろう。

バスターミナルの中には、数多くの売店・レストランが所狭しとひしめき合っている。

そして、待合室のいすもほぼいっぱいになるぐらいの人人人。

いろんな思いを持った人が交差する、この雑多な雰囲気、好きだなあ。

ちょっと小腹が空いてきた。ターミナルから出た、大通りの歩道にポツンと建っているキオスクぐらいの大きさの売店に入る。

いかにも手作り、ラップでくるんだだけのチキンバーガーを買う。7ズオティ、約200円。

 

駅前の駐車場に、ウクライナ国旗が立っているテントがあった。

避難されて来た方々の登録所なのか。人の姿はなかった。

カジミエシュ・ドルヌイ行きミニバス乗り場はどこ?

次は、カジミエシュ・ドルヌイ行きミニバスのバス停を確認するために、中央駅へ。

ガイドブックの地図によると、ワルシャワ中央駅の東側ヤナ・バウア通りにある。駅の北側、ズヴォテ・タラシー(ショッピング・センター)のちょうど通り沿いに「ミニバス乗り場」と書いてある。

ところが。印のあるあたりに、それらしきものは何もない。

歩道周辺は、最近改修された感じがしたので、場所を移動したのだろう。

駅とショッピング・センターの間(地下は直結している)に、真新しいバス乗り場が出来ていた。ただし、市内行き近距離のバスだけのようで、カジミエシュ・ドルヌイ行きはない。

付近の人に聞くが、みんな、駅の中のインフォメーションで聞け、と言う。

 

インフォメーションは、言語別に分かれている。小さな町のことなので、ポーランド語のブースへ行き、Google翻訳で尋ねるが知らないらしく、調べてくれるも結果わからずじまい。

 

もう相当疲れていたのか、頭が煮詰まって来て、なんと切符売り場の長蛇の列に並んでしまった。

30人ほど並んでいて、約30分で窓口に辿り着く。

カジミエシュ・ドルヌイへ行きたい、と告げると、携帯のGoogle翻訳を使って英語での返答。

「残念ですが、カジミエシュ・ドルヌイへ行く鉄道はないんです。会社にはカジミエシュ・ドルヌイ行きの線路を作るよう提案してみますが。」

 

! そりゃそうだ。ここでようやく、自分が鉄道の切符売り場に並んでいたことに気づく。

軽いジョークで返してくれた、窓口のおねえさんにお礼を言い、窓口を離れる。

 

もう一度、インフォメーションブースへ行き、今度は英語ブースで尋ねる。

対応してくれたのは、20代前半の女性。カジミエシュ・ドルヌイは知らなかったようだが、自分の携帯でいろいろ探してくれている。

10分ぐらい経って、なんか申し訳ないので、遠慮しようかと考えていると、プリンターからどんどん印刷し始めた。

結局、A4用紙を10枚ぐらい。発着時間がわかる時刻表だ。

「どうもありがとう。で、ミニバスはどこからでるの?」

また、いろいろと調べてくれて、今度は地図を印刷してくれた。

まる、をつけてくれたのは、文化科学宮殿の東側の通り、マルシャウコフスカ通り

デパート側、デフィライト広場の対面になる。

この、Centrum02 の前後に行き先別にちらばってます。

 

いやー、助かりました。本当に感謝です。

この後も同じような経験を何度もするが、東欧の窓口やインフォメーションの人は本当に親切。優しい笑顔で親身になって対応してくれる。

 

実際にミニバス乗り場へ行ってみた。

専用の乗り場はなく、電信柱に時刻表が貼ってあるだけで、確かにわかりにくい。

カジミエシュ・ドルヌイ行きの時刻表がありました。これで、明日は安心。

 

旧市街観光

ずいぶんと下調べに時間がかかったが、ワルシャワ観光を続けよう。

次に向かうは、なんといっても旧市街。

相変わらず、方角だけを頼りにバスに乗る。

今回は、なかなかうまくいかず3回乗り換えて、ようやく旧市街の入り口あたりに辿り着く。

下のGoogleMapでいうと、ワルシャワ王宮の左下あたり。

まずは、ジグムント 3 世のモニュメントがお出迎え。

17世紀、ポーランドの首都をクラクフからワルシャワに移した王とのこと。

王宮広場

旧市街に入っていく。

洗礼者ヨハネ大聖堂

旧市街広場。旧市街の中心。

すべての建物は復元されたらしいが、1階はほとんど店になっている。それなりに歴史を感じることができる。

 

旧市街を守る砦。バルバカン。この先が新市街。

 

新市街の終着点、新市街広場。ここまで来ると、観光客もほとんどおらず寂しい。

 

クラシンスキ宮殿

最高裁判所

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