東欧縦断の旅 〜 コロナ後最初の海外へ ハンガリー編① 2022.7

海外旅行

ブダペスト空港到着

東欧のすばらしい季節、夏。

ハンガリーは爽やかな1日。

といいたいところだが、まだ空港に着いたばかり。外の空気にも触れていない。

 

空港の周囲は、駐車場の他は緑に囲まれている。意外に小さく思える。

ブダペスト空港

さあ、ターミナルの入国手続きへ。

結構多い人数並んでいる。一体どのくらいかかるのだろう。

ただ、並んでいる人のうち、多くががすでにマスクをはずしている。

周囲の目を気にして、人がしているとおりに自分もする、という典型的な日本人である私も、もちろんご多分に漏れず。

(実はこの後、旅の最後フィンランドで、PCR検査を受けるまで一度もマスクをしなかった。)

ブダペスト空港の入国審査場

それよりも、実際本当にコロナ制限が解けているのか、必要なものはなんなのかが、よくわかっていない。持っているのは、予防接種を3回受けた証明アプリがあるだけ。

 

すると、前に並んでいる人が手にしているのは赤い日本のパスポートを持った、30代ぐらいの男性。

思わず、何が必要か聞くと、むこうも少し驚いて言うには、やはり接種証明だけらしい。

お互いそれで一安心。

しばし話し込む。

最初に、「やはりフェスに来られたのですか?」と聞かれる。

??? わたしは何も知らない、ただの旅行です。

どうやら明日から、欧州最大の野外フェス、シゲトフェスというのが始まる。

しかも3年ぶりの開催なので、今日来る人が一番多いはず、とのこと。

どうりで飛行機も満員なわけである。

ちょっと行ってみたくなったが、もうずいぶん前にチケットは売り切れで無理らしい。

 

空港から市内まで、乗合でタクシーを拾わないか、と持ちかけられる。

せっかくだが、市内バスで街の様子を見ながら行きたいので、と丁重にお断りする。

実際、日本円でひとり1,500円ほどするようなので。パス。

 

さらに5、6組前に、いかにもフェスに来たっぽい、20代の日本人カップルがいたので、彼は話しに行く。

 

実はこのカップル、ドーハの駐機場まで行くバスの中で見かけていた。

バスは満員。大きな荷物と3人の子供を従えた母親、杖をついた80代の韓国人老夫婦などがいたにもかかわらず、このカップルは座席に座ったまま。

彼らに注意するほど、できた人間でも意識高い人間でもない私は、なにも言わない。その代わり、この種の悲しい日本人には近づかないようにしている。

 

入国審査

入国審査待ちの列は長かったが、流れるスピードがすごく早い。

それもそのはず、コロナに関する検査はひとつもなく、ワクチン接種さえ聞かれない。いつもと同じ、入国目的を尋ねられ、観光と言うとそれで終わり。あっけなく入国完了。

いやはやとんだ肩透かしだった。

さあ、はれてヨーロッパ上陸! いや、3年ぶりの海外、おめでとう。

 

最初に感じたことは、隣の国で戦争があっているという空気感がまったくないこと。

旅が進んで行くにつれ、少しは出てきますが、空港ではゼロ。安心というか、拍子抜けというか。

 

ATM両替と空港バス乗り場

なにはともあれ、まずはATMで現金両替。税関出てすぐ。にわかります。

ここで、15,000フォリント(約6,000円)に両替。ハンガリーはフォリントです。

 

すると出てきた紙幣は、1,000フォリント5枚と10,000枚フォリント。

まずはもっと少額のコインを作らねばいけない。

幸い、すぐのところにスーパー「SPER」があります。

とりあえず、ここでコーラとパン1個を買い、小銭を作る。

 

次は、バス乗り場へ向かう。

着いたのが第2ターミナルで、出た後左へ進む。第1ターミナルと第2ターミナルの間がバス乗り場だ。

ブダペスト市内行きバス

ここから出発するバスは2系統ある。

この「100E」は、直接市内まではしる。

もうひとつが「200E」

こちらは途中まで行き、地下鉄のクーバーニャ・キシュペスト駅で地下鉄に乗り換えて行けるらしい。

私は「100E」に乗ったが、確かに市街地に近づくにつれ、いろんな回り道を進むので、

急ぎたい人は「200E」を、私のようにゆっくり見たい人は「100E」がおすすめです。

でもそもそも、基本的にバックパック持ってたら、わざわざ乗り換えの選択肢はないですよね。

 

さて、切符を買うのに一悶着。

バス乗り場には、丁寧に案内の方がいらっしゃいました。(蛍光色のベストを着ているのですぐにわかります)

その人がいうには、50m先に自動販売機があるので、そこで切符を買ってください、と。

ブダペスト市内行きバスの切符販売機

んで自動発券機に行くと、また別の案内人がいる。(ここの人ももちろん蛍光色のベスト)

もじもじしてると、言われるがままに硬貨を出すと、切符をくれた。

それを持ってバスに行き、最初の案内人に切符を渡すと、えらい剣幕。

??なんなんだ?

最初の案内人さんが発券機まで行き(わたしは着いていく)、二人目の販売員に罵声をあびせ、再び私から硬貨を取って、切符を渡される。

 

今回の謎解きはこう。

2つ目の販売員さんは、わたしに市内バス最低料金の切符を買わせた。

市街地を乗るんならこれでいいのだが、空港ー市内は空港線の切符が必要だったということ。

ブダペストのバスの切符

上の切符が空港バス用。1,500フリント。

下が市内用。350フリント。バスの中にある自動検札機に右側から差し込むと、パチンと印字されます。

きっぷは、降りる際に運転手に渡したり、運賃箱に入れたりする必要はありません。

 

なるほどね。

別にだれも悪い人はいないのだからからいいよいいよ。

 

3年ぶりの海外の地を踏んで、まだ30分。

自分も、ふわふわ感がまだ抜けないが、

なにはともあれ、無事出発!

 

バス車内

バスの車内はこんな感じ

 

バスでブダペスト市内へ

トラムの駅

これが市内電車の駅って、少し洒落てます。

 

結局、降りたのは、Astoria という地下鉄の駅のところ。

ほぼブダペストの中心部です。

Astoriaのバス停

マルコ・ポーロ・トップ・ホステル

でも自分は何よりもまず、今日の寝床で落ち着きたい!

今日の宿泊は、マルコ・ポーロ・トップ・ホステル

バス停から徒歩5分。片道3車線のメイン通り、ラーコーツィ通りから一本北のドハーニ通りを進み、左に曲がったところ。曲がる際の目印がないので、何回も通り過ぎてしまいます。

「Il Terzo Cerchio」というイタリア料理のお店を目印に曲がればいいのですが、このお店自体がわかりにくくて。。。。

 

マルコ・ポーロ・トップ・ホステルの入口

これが、マルコ・ポーロ・トップ・ホステルの正面。

マルコ・ポーロ・トップ・ホステルの正面

 

正面の道は片道1車線。それに駐車している車がびっしりで、歩道は歩きにくい。

 

マルコ・ポーロ・トップ・ホステル ロビー横のベンチ
ロビー前
情報板
この他にもパンフレットがたくさん置いてあり、情報は充実している。

まずはチェックイン。

ドミトリー

一番安いドミトリー20人部屋に宿泊。フェス価格で、38.12ユーロ(約5,300円)。前日に予約できた人は100ユーロとのこと。左は中庭に面していて、右に入ればベッドが2段×2。実感的には4人部屋。

ドミトリーのベッド

唯一の問題点は、ベッドではWifiが繋がらないこと。中庭に向いた机でなんとか拾える程度。

みんな、中庭かロビー前のベンチにたむろしてネットをやってた。

 

まだ早い時間だったが、先客が1名。ジョージア人の30代ぐらいの男性。

陽気に話しかけてくるが、英語が話せないらしく、なかなかコミュニケーションが取れない。

 

市内点景

まずは市内探検に出発。

ドハーニ通りを西に進む。地元の人か旅行客かわからないが、店先でビールを飲んでいる人多数。

ドハーニ通り
ドハーニ通り
ドハーニ通り
ヨーロッパ最大のシナゴーク

ここは、有名な観光地、「シナ・ゴーク」。つまりユダヤ教の教会で、ヨーロッパ最大らしい。

そのまま中心部を歩いていると、

ブダペストのリッツ・カールトン

リッツ・カールトンがあったりする。

郵便局の中

自分の記念に、郵便局で絵葉書を出そうと試みる。

国立オペラ劇場

これは、アンドラーシ通りにある国立オペラ劇場。

ちょうど、この横断歩道で信号を待ってる時、横に日本人の若いカップルと現地ガイドの3人がいたので、ガイドさんに「今日は暑っいですね。」というと、ガイドさんも「そうですね、たまりません。」と普通に日本語で返してくれた。

横のカップルは、??となってて、ちょっと意地悪してしまった。

(東欧など、日本人には滅多に会わないとこで、日本語が聞こえてくると、なぜかドッキリしてしまうものです。今回はこれを使った、ちょっとした悪戯でした。)

 

ブダペストの夜

ぐるっと、市内中心部を一周しました。スーパーで夕食の買い物をして宿に戻ります。

 

ホステルに戻って、部屋に入ると、目の前に東洋人がいたので、「こんにちは!」(日本語です。)と言うと向こうがびっくりして、「えっ!!日本人ですか!」。

 

これが、Tさんとのファーストコネクション。

このTさん、アラフォーです。海外に出て、もう10年ほどあちこち行ってるとのこと。すごいなー。すごい、本当の旅人です。

思わずビールで乾杯。

とりあえず聞いたことは、フェスのためにハンガリーに来た。明日からは野宿。日本を出て10年ぐらい。とにかく世界中あちこちまわってきた。この半年ほどコロンビアにいた。

実は半年前に、タクシー運転手に騙されて、iPhoneを取られた。今日、物価の安いハンガリーでようやくiPhoneを買い直すことができて、よかったとのこと。

そんなことならと、追加で近くのスーパーにビールやつまみを買いに行き、二人でよく飲んだ。

 

我々は明日もあるので、そこそこで就寝したが、フェスの参加組はテンションがMAXのようで、夜通し中庭で騒いでいた。のも今となってはいい思い出。

 

macoton
macoton

久しぶりの海外旅行でどうなるか心配でしたが、着いてからはコロナによる障害は全然なくて、拍子抜け。とりあえず無事スタートできました。

コメント