ブダペスト空港到着
東欧のすばらしい季節、夏。
ハンガリーは爽やかな1日。
といいたいところだが、まだ空港に着いたばかり。外の空気にも触れていない。
空港の周囲は、駐車場の他は緑に囲まれている。意外に小さく思える。

さあ、ターミナルの入国手続きへ。
結構多い人数並んでいる。一体どのくらいかかるのだろう。
ただ、並んでいる人のうち、多くががすでにマスクをはずしている。
周囲の目を気にして、人がしているとおりに自分もする、という典型的な日本人である私も、もちろんご多分に漏れず。
(実はこの後、旅の最後フィンランドで、PCR検査を受けるまで一度もマスクをしなかった。)

それよりも、実際本当にコロナ制限が解けているのか、必要なものはなんなのかが、よくわかっていない。持っているのは、予防接種を3回受けた証明アプリがあるだけ。
すると、前に並んでいる人が手にしているのは赤い日本のパスポートを持った、30代ぐらいの男性。
思わず、何が必要か聞くと、むこうも少し驚いて言うには、やはり接種証明だけらしい。
お互いそれで一安心。
しばし話し込む。
最初に、「やはりフェスに来られたのですか?」と聞かれる。
??? わたしは何も知らない、ただの旅行です。
どうやら明日から、欧州最大の野外フェス、シゲトフェスというのが始まる。
しかも3年ぶりの開催なので、今日来る人が一番多いはず、とのこと。
どうりで飛行機も満員なわけである。
ちょっと行ってみたくなったが、もうずいぶん前にチケットは売り切れで無理らしい。
空港から市内まで、乗合でタクシーを拾わないか、と持ちかけられる。
せっかくだが、市内バスで街の様子を見ながら行きたいので、と丁重にお断りする。
実際、日本円でひとり1,500円ほどするようなので。パス。
さらに5、6組前に、いかにもフェスに来たっぽい、20代の日本人カップルがいたので、彼は話しに行く。
実はこのカップル、ドーハの駐機場まで行くバスの中で見かけていた。
バスは満員。大きな荷物と3人の子供を従えた母親、杖をついた80代の韓国人老夫婦などがいたにもかかわらず、このカップルは座席に座ったまま。
彼らに注意するほど、できた人間でも意識高い人間でもない私は、なにも言わない。その代わり、この種の悲しい日本人には近づかないようにしている。
入国審査
入国審査待ちの列は長かったが、流れるスピードがすごく早い。
それもそのはず、コロナに関する検査はひとつもなく、ワクチン接種さえ聞かれない。いつもと同じ、入国目的を尋ねられ、観光と言うとそれで終わり。あっけなく入国完了。
いやはやとんだ肩透かしだった。
さあ、はれてヨーロッパ上陸! いや、3年ぶりの海外、おめでとう。
最初に感じたことは、隣の国で戦争があっているという空気感がまったくないこと。
旅が進んで行くにつれ、少しは出てきますが、空港ではゼロ。安心というか、拍子抜けというか。
ATM両替と空港バス乗り場
なにはともあれ、まずはATMで現金両替。税関出てすぐ。にわかります。
ここで、15,000フォリント(約6,000円)に両替。ハンガリーはフォリントです。
すると出てきた紙幣は、1,000フォリント5枚と10,000枚フォリント。
まずはもっと少額のコインを作らねばいけない。
幸い、すぐのところにスーパー「SPER」があります。
とりあえず、ここでコーラとパン1個を買い、小銭を作る。
次は、バス乗り場へ向かう。
着いたのが第2ターミナルで、出た後左へ進む。第1ターミナルと第2ターミナルの間がバス乗り場だ。

ここから出発するバスは2系統ある。
この「100E」は、直接市内まではしる。
もうひとつが「200E」。
こちらは途中まで行き、地下鉄のクーバーニャ・キシュペスト駅で地下鉄に乗り換えて行けるらしい。
私は「100E」に乗ったが、確かに市街地に近づくにつれ、いろんな回り道を進むので、
急ぎたい人は「200E」を、私のようにゆっくり見たい人は「100E」がおすすめです。
でもそもそも、基本的にバックパック持ってたら、わざわざ乗り換えの選択肢はないですよね。
さて、切符を買うのに一悶着。
バス乗り場には、丁寧に案内の方がいらっしゃいました。(蛍光色のベストを着ているのですぐにわかります)
その人がいうには、50m先に自動販売機があるので、そこで切符を買ってください、と。

んで自動発券機に行くと、また別の案内人がいる。(ここの人ももちろん蛍光色のベスト)
もじもじしてると、言われるがままに硬貨を出すと、切符をくれた。
それを持ってバスに行き、最初の案内人に切符を渡すと、えらい剣幕。
??なんなんだ?
最初の案内人さんが発券機まで行き(わたしは着いていく)、二人目の販売員に罵声をあびせ、再び私から硬貨を取って、切符を渡される。
今回の謎解きはこう。
2つ目の販売員さんは、わたしに市内バス最低料金の切符を買わせた。
市街地を乗るんならこれでいいのだが、空港ー市内は空港線の切符が必要だったということ。

上の切符が空港バス用。1,500フリント。
下が市内用。350フリント。バスの中にある自動検札機に右側から差し込むと、パチンと印字されます。
きっぷは、降りる際に運転手に渡したり、運賃箱に入れたりする必要はありません。
なるほどね。
別にだれも悪い人はいないのだからからいいよいいよ。
3年ぶりの海外の地を踏んで、まだ30分。
自分も、ふわふわ感がまだ抜けないが、
なにはともあれ、無事出発!

バスの車内はこんな感じ
バスでブダペスト市内へ

これが市内電車の駅って、少し洒落てます。
結局、降りたのは、Astoria という地下鉄の駅のところ。
ほぼブダペストの中心部です。

マルコ・ポーロ・トップ・ホステル
でも自分は何よりもまず、今日の寝床で落ち着きたい!
今日の宿泊は、マルコ・ポーロ・トップ・ホステル。
バス停から徒歩5分。片道3車線のメイン通り、ラーコーツィ通りから一本北のドハーニ通りを進み、左に曲がったところ。曲がる際の目印がないので、何回も通り過ぎてしまいます。
「Il Terzo Cerchio」というイタリア料理のお店を目印に曲がればいいのですが、このお店自体がわかりにくくて。。。。

これが、マルコ・ポーロ・トップ・ホステルの正面。

正面の道は片道1車線。それに駐車している車がびっしりで、歩道は歩きにくい。


まずはチェックイン。

一番安いドミトリー20人部屋に宿泊。フェス価格で、38.12ユーロ(約5,300円)。前日に予約できた人は100ユーロとのこと。左は中庭に面していて、右に入ればベッドが2段×2。実感的には4人部屋。

唯一の問題点は、ベッドではWifiが繋がらないこと。中庭に向いた机でなんとか拾える程度。
みんな、中庭かロビー前のベンチにたむろしてネットをやってた。
まだ早い時間だったが、先客が1名。ジョージア人の30代ぐらいの男性。
陽気に話しかけてくるが、英語が話せないらしく、なかなかコミュニケーションが取れない。
市内点景
まずは市内探検に出発。
ドハーニ通りを西に進む。地元の人か旅行客かわからないが、店先でビールを飲んでいる人多数。



ここは、有名な観光地、「シナ・ゴーク」。つまりユダヤ教の教会で、ヨーロッパ最大らしい。
そのまま中心部を歩いていると、

リッツ・カールトンがあったりする。

自分の記念に、郵便局で絵葉書を出そうと試みる。

これは、アンドラーシ通りにある国立オペラ劇場。
ちょうど、この横断歩道で信号を待ってる時、横に日本人の若いカップルと現地ガイドの3人がいたので、ガイドさんに「今日は暑っいですね。」というと、ガイドさんも「そうですね、たまりません。」と普通に日本語で返してくれた。
横のカップルは、??となってて、ちょっと意地悪してしまった。
(東欧など、日本人には滅多に会わないとこで、日本語が聞こえてくると、なぜかドッキリしてしまうものです。今回はこれを使った、ちょっとした悪戯でした。)
ブダペストの夜
ぐるっと、市内中心部を一周しました。スーパーで夕食の買い物をして宿に戻ります。
ホステルに戻って、部屋に入ると、目の前に東洋人がいたので、「こんにちは!」(日本語です。)と言うと向こうがびっくりして、「えっ!!日本人ですか!」。
これが、Tさんとのファーストコネクション。
このTさん、アラフォーです。海外に出て、もう10年ほどあちこち行ってるとのこと。すごいなー。すごい、本当の旅人です。
思わずビールで乾杯。
とりあえず聞いたことは、フェスのためにハンガリーに来た。明日からは野宿。日本を出て10年ぐらい。とにかく世界中あちこちまわってきた。この半年ほどコロンビアにいた。
実は半年前に、タクシー運転手に騙されて、iPhoneを取られた。今日、物価の安いハンガリーでようやくiPhoneを買い直すことができて、よかったとのこと。
そんなことならと、追加で近くのスーパーにビールやつまみを買いに行き、二人でよく飲んだ。
我々は明日もあるので、そこそこで就寝したが、フェスの参加組はテンションがMAXのようで、夜通し中庭で騒いでいた。のも今となってはいい思い出。

久しぶりの海外旅行でどうなるか心配でしたが、着いてからはコロナによる障害は全然なくて、拍子抜け。とりあえず無事スタートできました。
コメント