さあ、アウシュビッツへ
みなさん、アウシュヴィッツってどの国のどこにあるか知ってますか?
いやいや、思いっきりポーランド・クラクフのブログでそんなこと言われても、です。
そうですよね。でも、わたしはポーランドに行ってみるまで知りませんでした。(正確には行くと決めて、調べ物をするまで)
正直、当たり前のように、アウシュヴィッツはドイツにあるものだと思ってました。
でも、ユダヤ人に関する問題はもっともっと意味深いものなんです。というのを少しだけ感じました・
さあ、今日はアウシュヴィッツ収容所へ行きます。
今回、アウシュヴィッツに行くためにクラクフへ来たのではないですが、やはり近いとわかれば行ってみないといけない気になる。
まずは、昨日着いたバスターミナルへ。
昨日、買い方窓口で尋ねたところ、当日にこの窓口で大丈夫、と言われてた。

朝食がわりに、クラクフ名物オブヴァジャネックを買う。ベーグルの元祖らしくて、固いドーナツとパンの中間みたいなもの。
素朴な味で、噛んでいくうちに美味しくなってくる。
このトッピングはケシ?胡麻? 1個2.5ズオティ。
8時半、大型バスで出発。
行程の半分ぐらいまでは高速に乗り、フシャヌフという町で下道へ。
その後は、普通のバス停で買い物途中のおあばさんや学生などの乗客を拾います。
アウシュビッツがあるのは、オシフィエンチムという町。
ちなみに、ポーランド語のオシフィエンチムを、ドイツ語読みすると、アウシュビッツになり、白樺の谷、という意味らしい。うーん、ややこしい。
そばまで近づくと、まずオシフィエンチム駅に停まります。
町の住民はここで降りるので、つられないように。
それから3分ほどで、アウシュビッツ=ビルケナウ博物館に到着です。

アウシュビッツ博物館
おー、これがアウシュビッツ! 観光客多い。
まずは中に入ってみよう。
(そう、博物館訪問にあたり、事前リサーチはほとんどしていなかった。)
とりあえず、大きな入り口から。
そこにたむろしている人たちがいて、見るとその中にあの方がいました。
ほとんどのガイドブックで載っている、N氏を発見。
すると、向こうと目が合い、N氏曰く、「◯◯さんですか?」「いえ、違います」
話を聞くと、予約している◯◯さんとここで待ち合わせらしい。
そこでずうずうしく、「今からガイドお願いできませんか?」と尋ねると、
「すみません。もう一杯で。夕方最終ならなんとか・・・」とのこと。
そうですよね。
でも、ホント予約が多くて大変らしい。昼間の予約は、1ヶ月ぐらい埋まっているのだとか。
さらに教えてくれたのは、最近、博物館側の規制が厳しく、入場するには必ずガイド付きでないといけない。すなわち、個人では入れない。
ところが、各国語のガイドはほぼ予約で満杯。すぐ入れそうなのは、英語ガイドだけなんだとか。
だったら仕方がない、英語ガイドを頼もう!
N氏にお礼を言い、入場券窓口へ。
そこで、「English,Please」とわかったふりして切符を購入。85ズォティ(約2,400円)
「English」と書かれたシールを渡されるので、服に貼っておきます。
窓口の横の売店で買ったミネラルウォーターは9ズォティ(約250円)。やはり観光地価格。
中に入ると、まずはビデオ上映。そこではヘッドフォンを通して、各国語で聞けるので理解OK。

最初に出迎えてくれる、写真で見たことあるモニュメント。
「働けば自由になる」
その後は、各国語ガイドに付いていき、説明を聞く、一般的な観光地のスタイルです。
うーん、でも英語での説明は正直わからん。
説明を聞いても理解できないから、どんどん先に行く。
回る順番はわからないが、各国のグループそれぞれバラバラのようなので、問題はない。

日本人のグループとガイドNさん。
聞いては悪いので、そそくさと通り過ぎた。



1時間弱、ひととおり見学終了。
ビルケナウ収容所跡
ここで、もう一度、アウシュビッツ=ビルケナウ博物館の整理。
いわゆるアウシュビッツは、二つあり、元はアウシュビッツ収容所とビルケナウ収容所。
ちなみにビルケナウとは、ブジェジンカ村のドイツ語読み。
アウシュビッツは、当時の建物がそのまま残っていて、見学のメインとなっている。
ビルケナウの方が実は大きい。ただし、収容所の建物はほぼ残っていないために、見学するのは広大な土地。
ふたつの収容所の間には3kmほどの距離がありますが、ご心配は無用。無料のシャトルバスがあり、およそ10分間隔で運行しています。
なぜか自分は歩いて向かってしまう。

ビルケナウの入り口は写真で見たことある。列車の引き込み線が、強烈な印象を与えてくれる。
入り口で、Englishグループのシールを見せると入れます。
中は広大な土地があるだけ。ポツンとある列車やホームが、逆に重い。


破壊されたガス室の残骸。
歩き疲れ、しんどい。
なんとか出口まで戻り、ベンチでしばし休憩。
アウシュビッツはここでおしまい。
全体的な感想は特にない。
というか、やはり言語的に理解できてない。
ならば視覚的にはどうだったか?ということになるのだが。
正直言って、展示物やパネルは、ずいぶん抑えてあった気がする。
そう、あえて感情を極限まで抑制して。
そりゃそうだもかも。
世界中から人が来る。その人たちに全てを曝け出すことは無理だ。
ましてや感情をぶつけるなんて。
憎しみを増幅させるだけなら、それは意味がない。
だから抑えに抑えている感じ。
そのひとつが、見せることに再注力せず、ガイドによる口頭での説明に重きをおいたのではないか。
ちなみに、この後訪問した都市では、反ナチス・反ソ連の博物館をいくつか見た。
それらは、ここと反対に、極限まで当時の悪業を暴こうとする展示だった。
ただ、それは基本的にその国内向けのスタンスだったから可能だったのだろう。
自分はこれまで、BSの番組などで、アウシュビッツに衝撃を受けた。
それは、映像番組の枠があるから可能なことであって、現場での開示は限界があると思う。
そう思うとここはこれでいい。と、自分では満足している。
もうひとつここで学んだこと。
アウシュビッツ収容所が、なぜポーランドだったのか。
これは博物館の地図をみて理解できた。
もともとユダヤ人の強制連行は、生産手段として行われたということ。
当時のドイツは、諸々の生産性を高めるために、自国の勢力範囲の中心、ただしドイツは除いて、労働力を集中させようとしたのです。
ドイツ本土はアーリア人主義のため、それ以外で。
そこで地図を見ると中心になるのが、ここポーランドの南西部だったのです。
さらにこの辺りは平原が続く、いい土地だったのもわかります。
そんなことも少しずつ理解できました。
クラクフに帰ろう
ここから無料バスに乗ってアウシュビッツへ戻り、大型バスでクラクフに行くというのが、当初からの予定。
でもなあ、来たルートをそのまま戻ってもつまんないし。。。
そうだ、駅に行って電車でクラクフに戻ろう!
Wi-Fiがないので時刻表が調べられないが、まだ昼の1時で時間はある。お腹も空いたので、駅でなにか食べたい。

途中、こんな看板が。ローマ時代の遺跡?
いやいや、もうしんどいので無理。

途中でみかけた標識。意味不明だが、なにか微笑ましい。
疲れ果てた足をひきずり、駅へ向かうこと約30分で到着。

しかしどうだ、駅舎は新しそうだが、この人気のなさ。
しかも正面の入り口は閉まってて、横から入るも中は無人。切符売り場もない。
レストランどころか売店もない。
ホームへ渡ると老夫婦がいたので聞いてみる。別に電車に乗るつもりではなかったらしいが、時刻表のところまで行って、一緒にクラクフ行きを探してくれる。
やっと見つかったが、なんと3時間後。これはむり。餓死する。
「バスしかないなぁ。」とつぶやくと、二人もバスがいい、とバス停の方角を指差して教えてくれる。
簡単にお礼を言い、そそくさと道の向こう側のバス停へ。
ベンチはあるが、時刻表は小さいのがいくつもある。地元市内とその周辺のバスがほとんどだと推測。
やっとクラクフ行きを見つける。次は13:47。あと30分ほど。

お腹が空いたので、お店を探しに行きたかったけど、この手のバスは時刻表があんまりアテにならないからなあ。
そう考えたのは、大型バス(来る時乗ってきたやつ)のアウシュビッツ発が13:41なのを確認。(いつもバスや鉄道に乗るときは、時刻表の写真を撮るようにしてる。これが結構いろんな場面で役にたち、推測できることもある。)

とすれば、ここに着くのは13:43ぐらい。
だったら、ミニバスが13:47にここに来ても、クラクフへの乗客は取られてしまうことになる。
どこの国でもそうだけど、ミニバスの類は、ドライバーが車掌も兼ねて、集金もしているので、運賃は基本的にドライバーにものになるのだろう。
だから、ドライバーはいろんな手を使って、客を増やそうとする。
実際、時刻表より10分ほど早く来た。
krakow行きとは表示が小さく、あまり早いので、ドライバーに「krakow?」と聞くと、そうだ早く乗れ!と急かされ、ほんの少しの不安を感じながら乗り込む。
高速には乗らず、途中途中で乗り降りがあり、お釣りがなくなると、途中のガソリンスタンドでくずしてきたりと、乗ってても飽きない。
クラクフには、西南のほうから近づいて、旧市街の外周を半周する感じでバスターミナルへ。
旧市街の規模感がわかるとともに、外周の街の様子がよくわかった。
結局、1時間半でクラクフ着。行きの大型バスと時間は変わらなかった。

着いて、乗客が降りると同時に折り返し便になり、乗客が殺到。
バスの行き先表示も、すぐにオシフェンチムに変わっている。
行きに大型バスに乗った乗り場とは反対の、切符売り場に一番近い場所。ここがミニバスの乗降場らしい。
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